適切な年収を考えて無理ない生活を送ることが安心になります

こんにちは。転職理由の一つに給与アップが挙がります。一般には、給与額は自分の価値の一つかもしれません。数字で表されるからわかりやすい。でも、「それは本当に必要な金額なのか」を一度考えてみたいものです。

給与は多いに越したことはないよね? まあそうかもしれませんが、代償というものもありますし。今回はそんなことを考えていきましょう。

給与の上限はどうやって決まるのか

給与(給料)とは、ここでは会社員がもらう年収のことです。

給与は、当たり前ですが会社によって違います。会社ごとの体力があり、社員への処遇への考え方も経営者によって異なります。

少し視点を上げてみると、業界によっても金額が異なります製造業のようにモノを作る事業だと、人件費の他に設備費、原材料費などがかかります。一方、ITだと開発費や保守費はかかりますが、基本的にはコンピュータが仕事をするので一度作ってしまえばあとは利益になります(かなりざっくりした言い方ですが)。

さらに、職業によっても違いがあります。基本的に「希少な人材には高い給与を払う」ことになります。まあ当然ですね。例えば近年ではITエンジニアが不足と言われていて引く手数多です。コンサルタントが高収入なのはそのスキル等が希少だからです。

そういうわけで、高い給与が欲しければ高い給与がもらえる業界、職業を狙えということになります。身も蓋もありません。

本当にほしい金額と本当にやりたいことのバランスを考えよう

業界、職業で給与が変わる。でもここで考えたいのは、

  • 本当にほしい金額はいくら?
  • 本当にやりたいことはなに?

です。

年収は高いほうがいい。同じ時間働くなら多くもらえたほうがいい。そのとおりですが、お金最優先で選んだとしたらその業界、職業は本当に自分がやりたいことでしょうか。

年収を上げたいからITエンジニアへの転職を考えています、という方がいます。IT人材の不足は深まる一方ですので、希少価値は増していくでしょう。

しかし、「自分はITエンジニアとして何をしたいのか」という思いがないと長く続けられません。「お金が欲しい」だけだでは逆境に立ち向かえなかったり、スキルアップのための研鑽が続かなかったりします。お金は「やり続ける動機」としては弱いのです。

また別のケースとしては、給与アップを目指してようやく管理職になったという場合です。給与は大幅に上がったものの重責や部下とのやり取りに疲弊してしまう。管理業務に忙殺されてしまってやりたい仕事ができなくなる。

高い給与の代わりにやりたくないことをやり続けなければならないという状況になったら、それは幸せでしょうか。それをずっと続けられるでしょうか。

本当は何をしたい? 必要なのはいくら?

ここで一度考えたいのが、なぜそれだけの給与がほしいのですか、ということです。もう少し言えば「本当に必要な給与額はいくら?」です。

必要額は住宅費(住む地域)、養育費、日常生活の仕方など環境によって異なります。また高級車や海外旅行にハマれば大金が必要かも知れませんが、毎日の読書が幸せということなら出費はそれほどではありません。

何が好きかは人それぞれ、良い悪いはなく、ただ自分が送りたい生活によって必要な金額は変わります。

一方で、身を置きたい労働環境はどんなものでしょうか。年収1000万円だけど多忙で帰っても寝るだけの生活と、年収500万円だけどプライベートの時間もある生活、どちらがほしいでしょうか。(もちろん、何より仕事が好きなら前者は最高の状態です)

自分はどんな生活をしたいか、それに必要な金額はいくらなのか。これは自分で考えるしかありません。

こうした「何のためにいくらあるといいか」を考えることなく「給与は高いほうがいい」という思い込みに安易に流されないことが大切です。

自分に適切な給与がわかれば、もしかしたら転職はしなくていいかもしれません。

お金は人生の目的への道具だから、適切な額を見極めましょう

お金が足らないのだとしたら、それはたしかにつらいことです。しかし、足らないのは何を基準にして足らないのでしょうか。

実はお金というものはいくらあっても足りません。稼げば稼ぐほど、使い道というのは増えていくものです。いい車を買おう、いい服を買おう、外食しよう。

これまでできなかったことができるのはうれしいことですが、それはあなたにとって本当に必要でしょうか。

物欲に責め立てられ、お金を稼ぐことが人生の目的になってはよくないと私は思います。お金は人生の目的を達成するための道具です。道具に振り回されてはいけません。

あなたが本当に送りたい今と将来の生活はどんなものでしょうか。誰かと比較することなく、自分の価値観でそれを見出し、無理のない仕事を考えましょう。

もしかしたら考えるうちに「こんなことやりたいな」と思うことが出てくるかもしれません。そうしたら、その業界、職業のことを調べていきましょう。新しい発見があるはずです。

ともかくも「自分はどうしたいか」から仕事もお金も考えていけると納得の人生になると思います。

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